建築設計Ⅰ 谷中の住宅/2021年度
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建築の中でも最も基本的な用途である住宅を設計する。家族や居住環境のあり方が問い直されている現在、住宅は古くて新しいテーマを抱えている。家族のライフスタイルや周辺環境を見つめ直し、周辺環境を理解し、その場所の特徴を活かすとともに、住まい手となる家族については、条件に合わせて各自で想定するものとする。住宅として要求される点は以下の点である。住宅で行われる寝・食・衣・洗・納などの生活行為を理解し、必要な部屋の大きさやつながりを考えること。各居室において、十分な広さと採光や通風などを確保すること。住宅で使われる基本的な寸法を把握すること。立地条件の特性を活かして都市との関係を構築し、また住宅機能に加えて、居住者以外も利用できる谷中らしいプログラムを複合させてほしい。この課題では、下町の風情を残した台東区谷中を計画敷地に設定している。隣接した寺院をはじめとして、周囲は多数の寺院に囲まれた寺町としても有名であり、観光客や街歩きの人たちが後を絶たない。前面道路の向かいには、日本の伝統美術の復興に貢献した岡倉天心の邸宅兼日本美術院跡につくられた公園が位置するなど、歴史的な背景を持つ土地である。
・敷地:東京都台東区谷中 3 丁目
敷地面積:170㎡
用途地域:第一種住居専用地域
建蔽率:70%(60%+角地緩和10%)
基準容積率:160%
準防火地域
・建築面積:法規の限度内で自由
・延床面積:延床200㎡程度(このうち50㎡程度を谷中らしいプログラムとして計画すること)
・構造:木造、RC 造、鉄骨造など自由(図面には構造がわかる表現をすること)
・階数: 2 階建て以上(地階も可)
・居住者構成: 4 名以上とし血縁に基づく家族、友人同士のシェア、SOHO など自由に設定することができる。具体的な居住者像の設定を行うこと。
・必要諸室:キッチン、洗面、トイレ、浴室など最低限住宅に求められる機能を満たすこと。それ以外に、必要な諸室や空間を計画すること。
・駐車場:必要に応じて計画すること。
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指導教員